口腔がんになりやすいお口の状況

こんにちは!

佐久市の歯医者 竹内歯科医院 院長の竹内勝泉です!

今回の”歯の豆知識”は、口腔がんについて第4弾「口腔がんになりやすいお口の状況」をお伝えします。

口腔がんになりやすい場所は、お口の中で慢性的な刺激を受けている場所です。刺激といっても2つあるのです。

それは物理的刺激と科学的刺激です。

 

まずは物理的刺激からお伝えします。

  • 内側や外側に傾いている歯があり、口唇の裏側や舌やお口の粘膜にいつもぶつかっている。また尖った歯や欠けた歯がありお口の粘膜を傷つけている。
  • 口唇や舌を噛んでしまうなどのお口の癖も粘膜を繰り返し傷つける原因になります。
  • 重度のむし歯があり絶えずお口の粘膜に当たって床ずれのようになる。
  • 合わなくなった被せものや入れ歯が舌、粘膜、歯肉を傷つけている。

 

続いて科学的刺激について

食品添加物や人工材料の影響も考えられますが、歯周病が関係することもあります。

歯周病は歯肉が腫れたり出血したりするのですが、その原因はお口の中の細菌感染によるものです。細菌感染によって炎症が起きている状態で、その炎症がお口の粘膜への刺激となるのです。

 

口腔がんは、慢性的な刺激が原因で発生することが多いため、発症する前にこうした物理的要因と化学的要因を発見し、それらを取り除くことが大切です。

 

また、お口の粘膜は加齢によっても弱くなります。さらには食生活や生活習慣の影響も受けます。ビタミン不足や栄養の偏りのほか、お酒やタバコが粘膜を弱くさせます。粘膜が弱れば口内炎にもなりやすくなります。

ちなみに辛い食べ物と口腔がんとの関連性については報告されていません。

 

ではどうしたら口腔がんを予防できるのか?

以下の6つを心掛けてください。

①お口の中を常に清潔に保つ。

②むし歯や歯周病を放置しない。

③合わない入れ歯を我慢しない。

④舌やお口の粘膜に当たる歯や被せ物、入れ歯などは直してもらう。

⑤セルフチェックを行う。

⑥歯科で定期健診を受ける。

 

⑤のセルフチェックについては以前に投稿した粘膜の「赤」と「白」の変化に注意してください。

とはいえ、ご自分の目では舌の横側(舌縁)の奥や、奥歯の内側の歯肉は見ることはできません。ですので特に異常を感じていなくても必ず歯科医院で定期健診を受け、粘膜のチェックもお願いするようにしてください。

予防に力を入れている竹内歯科医院では間隔の短い方は1ヵ月毎、長い方でも4ヵ月毎の定期健診を受けていただいております。

私たちは、お口の健康を通してみなさまの健康をサポートしていきます。