お口の中にも潤いを

こんにちは!

佐久市の歯医者 竹内歯科医院 院長の竹内勝泉です!

今回の”歯の豆知識”は「お口の中にも潤いも」と題して、口呼吸やいびきについて考えてみたいと思います。

 

睡眠不足のお悩みでよくあるのが、睡眠中のお口の乾きです。

深酒をしたわけでもないのに就寝してすぐにお口も喉もカラカラになり目が覚めてしまうことがよくあるという方もいらっしゃるかと思います。

唾液には、起きているときも寝ているときも分泌される安静唾液とお口を動かしたり酸っぱいものを想像したときに出る刺激唾液があります。

睡眠中はこの刺激唾液の分泌がぐっと減るため、お口の中は安静唾液だけになり、乾きやすくなるのです。

舌や喉がくっついてしまいそうなつらさに起き上がって水を飲んで、ついでにトイレにも行ってなどしているうちに眠気が覚めてしまうということもよく聞く話です。

普段から不眠症気味の方にとっては悩みの種でしょう。

就寝中にお口が乾く原因は、夜間の唾液の分泌の減少と口呼吸です。

就寝中は誰でも自然と唾液の分泌が減ります。これに加え口呼吸をしていると、ますますカラカラになってしまいます。

口呼吸の癖があるとお口の乾きがつらいだけでなく、お口から入ってくる細菌やウィルスに感染するリスクが増えます。また、お口をポカンと開けていると上あごで支えられなくなった舌が喉の方へ下がり気道をふさぐので、いびきをかきやすく睡眠時無呼吸症候群の原因になります。

鼻が悪く、日中もお口が開いてしまう方は、まずは耳鼻科を受診してみてください。

普段はお口を閉じているのに寝ているときだけポカンと開いてしまうという方は、その癖を直していきましょう。

口呼吸を直すのに役立つのが、お口の周りの筋肉のトレーニング。

そして鼻呼吸用口閉じテープです。これをお口に貼って寝ると、お口を閉じる習慣が身につきます。寝ている間に取ってしまうのではないかと心配される方もいらっしゃるかと思います。実は私自身試しにやってみたのですが翌朝目覚めるまでテープは付いていてお口を閉じていられました。これはおススメです。

鼻がつまりやすい方には就寝時に鼻孔拡張テープも併せて使うとよいでしょう。

それでもなかなか鼻呼吸にならずお口が乾いてしまうという方には、口腔保湿剤の使用も効果があります。特にジェルタイプのものはよくのびてしっとり感があるので、お口の保湿クリームといった感覚でお使いいただけます。このときお口に保湿剤を塗る前に水分で潤してから使うとよいでしょう。

あと“いびき”についても少し補足しておきます。

いびきは就寝中の舌や喉の周りの粘膜が舌に垂れ下がり気道を塞ぐことで起きる振動音です。悪化すると酸素不足になり慢性的な疲労状態を引き起こし命にかかわることもあるのです。

普段から舌を上あごにつけるようにクセづけしておいてください。