こんにちは!
佐久市の歯医者 竹内歯科医院 院長の竹内勝泉です!
第3回”歯の豆知識”
今回は 「歯周病」について♪
歯周病ってご存知ですか?とお聞きすると「歯茎の病気でしょ。」
とお答えいただけます。
確かにそうではあるのですが、今回はもう少し詳しくご説明いたします。
上の図は下顎大臼歯(下の奥歯)の断面図です。
歯肉から顔を出している歯の部分を”歯冠”
歯肉に中にある歯の部分を”歯根”といいます。
そしてその歯肉をめくると、そこにはなんと「骨」があるのです!
ということは、この骨(歯槽骨)の中に歯根が植わってるのです!
骨の中により深く歯根が入っていることで歯はしっかりと動きの少ない状態になるんだということがお分かりいただけたでしょうか。
これが正常な状態ですね!
では本題の「歯周病」です!
読んで字のごとく歯の周りの病です。
まずは歯と接しているのは「歯肉」でしたね。
ここが悪くなるのが歯周病の初期「歯肉炎」という状態です。
そして「歯肉炎」が進行し歯肉の下にある歯槽骨が無くなっていく状態を「歯周炎」といいます。
この「歯肉炎」と「歯周炎」を総称して「歯周病」と呼ぶのです。
では歯根を支えるこの骨(歯槽骨)が無くなってしまったら・・・
硬い骨が無いということは柔らかい歯肉に歯が入っているだけとなり
歯がグラグラして噛めなくなってしまいますね。
そして最後は抜け落ちてしまいます。怖い病気ですよね。
さて歯周病の原因です。
一言で言うと細菌感染です!
お口の中には約300~500種類の細菌がいます。
これらの細菌は普段それほど悪さをしないのですが、ブラッシングが不十分だったり
砂糖を過剰に摂ることにより細菌がネバネバした物質を作りだし歯の表面に付着します。
これを歯垢(プラーク)といいます。
この歯垢というのはうがいをするぐらいでは全くとれません。
それほど粘着性が強いのです!
では歯垢の中には何があるのか・・・
そう!細菌ですね!
歯垢1㎎の中に約10億個の細菌がいると言われています。
その細菌の中に歯周病の原因となる菌がいるのです。
この歯周病菌は「嫌気性菌」といって空気を嫌うのです。
空気の少ない場所というと・・・
そうです!歯と歯肉の境目の歯肉溝です!
この歯肉溝は正常な状態ならば1~3mmの深さです。
その中に歯垢がたまってくると・・・
歯周病菌の量、活動性、体の抵抗力などが密接に絡まり
歯周病が発症するのです。
ではどうすればいいのか・・・
もうお分かりですね!
そうです!
ブラッシングで歯垢を落とすことが最重要なのです!
では!歯垢をそのまま残しておくとどうなるか・・・
おっと!時間となってしまいました。
今日はここまで 続きはまた来週です。