こんにちは!佐久市の歯医者 竹内歯科医院 院長の竹内勝泉です!今回の”歯の豆知識”は、お子さんの仕上げみがき第5弾!
「仕上げみがきに歯みがき剤は必要か」について解説していきます。
子ども用の歯みがき剤が今よりも香味が強かった時代がありました。研磨剤の粒子も荒くフッ素が入っていないものが多く子どもには歯みがき剤は必要ないといわれことがあります。
しかし今の歯みがき剤はその当時のものに比べてかなり異なっています。
やさしい香味だったり細かい粒子の研磨剤、そしてフッ素が入っているものが多くなっているのです。
フッ素が入っていると何がいいか…フッ素には歯を硬く丈夫にし、歯の石灰化を助けてくれるという素晴らしい効果があります。
思うように仕上げみがきをさせてもらえない時期のむし歯予防において大いに効果があるので是非とも使っていただきたいと思います。
ただし、月齢や年齢ごとに推奨されている安全な使用量やフッ素濃度が異なります。
以下に記したので参考にしてください。
- 歯の生え始め~2歳
使用量 歯ブラシの上に切った爪程度
フッ素濃度 500ppm
- 3歳~5歳
使用量 歯ブラシの上に5㎜以下
フッ素濃度 500ppm
- 6~14歳
使用量 歯ブラシの上に1㎝程度
フッ素濃度 約1000ppm
まだうがいができない月齢でもこの使用量なら大丈夫です。フッ素がお口の中に残ることで予防効果が上がります。歯が生え始めた赤ちゃんならフッ素を使って歯みがきをした後に唾液を軽くぬぐう程度でOKです。1歳ぐらいになったら仕上げみがきの後に唾液をベーっと出させてあげてください。ぶくぶくうがいができるなら、小さめの10㏄程度の少量に水で1回だけうがいをさせてあげてもいいです。
また研磨剤が気になるようであれば研磨剤の入っていない泡状のフォームやジェルタイプもありますよ。
赤ちゃんは味にとても敏感です。そこで500ppmの歯みがき剤を嫌がるようなら、さらに安心して使うことのできる100ppmの製品を使ってみるのも一考です。本来は500ppm程度が推奨されますが小さい頃から歯みがき剤に慣れておくと、イヤイヤ期にはじめて使うよりずっと抵抗感が少ないです。
少し大きくなったらいろいろなタイプを用意しておいて、お子さんのその日の気分に合わせて選んでもらうのも楽しいと思いますよ。
とはいえフッ素を使っているからと言ってむし歯にならないというわけではないですよ。
むし歯のリスクの低い食生活をしていくこととフッ素を使った歯みがきでよりむし歯予防につながるのです。 竹内歯科医院ではみなさまのお役に立てるようこのような有益な情報をどんどん発信していきますね!次回もお楽しみに!