佐久市の歯医者 竹内歯科医院 院長の竹内勝泉です!
今回の”歯の豆知識”は「歯並び」について考えてみたいと思います。
歯並びが悪い状態を歯列不正と言います。
なぜ歯列不正になってしまうのでしょうか?
原因は大きく3つに分けることができます。
歯の大きさに対して顎が小さければ歯はきれいに並ばないのはイメージできるのではないでしょうか。ではなぜ顎が小さいのか、また舌や唇などの悪いクセって何なのだろうかという疑問が出てくるかと思います。
では少しそのあたりのお話をしていきます。
歯は骨と筋肉(頬や舌)で囲まれています。その筋肉はバランスよく機能していないと装置などを使って矯正治療をしても元の悪い歯並びに戻ってしまいます。また正しく発育できなければ正しく機能することはできません。
自分の体の正しい発育と機能がきれいな歯並びへ導いてくれるのです。
悪いクセというと「お口ぽかん」や「指しゃぶり」などがありますが、これらの悪いクセによって本来あるべき正しい機能が得られないのです。
正しい機能を得るためにはトレーニングや食育、悪いクセの改善が必要です。これを「バイオセラピー」=生物学的機能療法といいます。
では正しい機能ってどんなものなのか
具体的に言うと
- 唇を閉じている
- 鼻で呼吸をしている
- 舌が正しい位置にある
- 十分な噛む力がある
- 顎の正しい位置と発育
- 良い姿勢
正しい機能があれば顎は正しい大きさに成長し歯は自然と正しい位置に並びます。
口が開いていて鼻で呼吸ができていない場合には口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングが必要になります。
顔には26種類の表情筋という筋肉があります。
口をポカンと開けていると、口の周りにある口輪筋という筋肉が弱くなります。
口輪筋を運動させないことは周りのつながっている筋肉に刺激が伝わらずに唇だけでなく目や頬も垂れ下がってきます。筋肉が弱ることで歯並びだけでなく口の形や顎、頬の形が崩れます。
成長期に崩れた骨の形は一生変わりません。成長期の間にトレーニングをして筋肉のバランスを良くすることが大切です。
舌の正しい位置、噛む力、顎の正しい位置と発育、良い姿勢については次回の「歯の豆知識」でお伝えしますね。
竹内歯科医院では子どもたちの幸せな未来のため、そしてみなさまの健康のためにこのような情報をどんどん発信していきます!