こんにちは。歯科医師の竹内勝泉です。
今日は、歯の健康に欠かせない「シーラント」についてお話ししたいと思います。
シーラントとは?
歯科医院でシーラントについて聞いたことがある方もいるかもしれませんが、実際に何なのか、どのように歯の健康を守るのかについて詳しく説明します。
まず、シーラントとは何でしょうか?シーラントは、歯の表面に塗布する透明なプラスチックのコーティングです。主に奥歯の溝やクレバス(微小な亀裂)に塗ります。これにより、歯の表面を覆い、細菌や食べカスが歯に付着するのを防ぎます。
シーラントの重要性
なぜシーラントが重要なのでしょうか?実は、奥歯の溝やクレバス(微小な亀裂)は歯ブラシではなかなか届かない場所です。そのため、細菌や食べかすがたまりやすく、虫歯の原因となります。しかし、シーラントを施すことで、歯の表面が滑らかになり、細菌の侵入を防ぎます。
お子様にとってシーラントは非常に重要
お子様の歯は成長途中であり、まだ完全に発達していないため、歯の表面には溝やクレバスが多く存在します。これらの溝やクレバスは、歯ブラシやフロスでの歯磨きではなかなか清潔に保ちにくい場所です。その結果、細菌や食べかすがたまりやすく、虫歯の原因となります。シーラントは、このような溝やクレバスに透明なプラスチックのコーティングを施すことで、歯の表面を保護します。これにより、細菌や食べかすの侵入を防ぎ、虫歯の発生を予防する役割を果たします。
また、お子様の食生活はまだ変化しやすい時期であり、甘いものや食べ物の摂取が多い傾向があります。これにより、虫歯のリスクが高まることがあります。シーラントは、このような食生活の変化による虫歯リスクを低減し、お子様の歯の健康を守る助けとなります。
永久歯が生えた後すぐにシーラントを施すことが推奨されています。
シーラントは歯科医院で簡単に行えます
シーラントの施術は非常に簡単で、歯科医院で数分間で行うことができます。まず、歯をきれいに清掃し、次に特殊なゲルを歯に塗布します。その後、光を照射して硬化させます。これにより、シーラントが歯に密着し、効果的に働くことができます。
ただし、シーラントは、歯の健康を守るための貴重なツールですが、万能ではありません。定期的な歯科検診と適切な歯磨き、フロス使いが依然として重要です。また、食事や口腔衛生習慣にも気を配ることが大切です。
まずはご相談ください
シーラントは歯科医師の指示のもとに施術することが重要です。適切に施術されないと効果が得られない場合があります。また、定期的なチェックアップでシーラントの状態を確認し、必要に応じて補修することも大切です。
歯の健康を守るためには、予防が重要です。シーラントはその一翼を担う重要な予防措置の一つです。ぜひ、歯科医院での相談や検診を受けることをお勧めします。健康な笑顔を保つために、日々の歯のケアを大切にしましょう。