こんにちは!
佐久市の歯医者 竹内歯科医院 院長の竹内勝泉です!
今回の”歯の豆知識”は「きれいな歯並びのためにPART2」と題しまして、良い歯並びになるためには何をすればいいのかを解説していきますね。
前回は“正しい機能”の「唇を閉じて鼻で呼吸する」ということができていないとどうなるのかをお伝えしました。
具体的には、下顎が後退し相対的な出っ歯と呼ばれる状態になる可能性が高いですし、こういう状態では唇を閉じようとすると下顎に梅干しのような皺ができます。
さらに顔が前下方に成長してしまうので鼻の下が長くなり笑った時に歯肉が見えてしまう「ガミースマイル」になってしまいます。
そうならないように成長期では唇を閉じる力をつけるためにお口の周りの筋肉を鍛えましょうとお伝えしました。
では次に「舌」について
正常な舌の位置(ポスチャー)ってどこだと思いますか?
こんなこと考えたこともない方が多数いらっしゃるのではないでしょうか。
正しい舌の位置は
舌の先(舌尖)が上の前歯の裏の歯肉に付いていて舌の広い部分(舌背)が上顎の天井(口蓋)に軽く付いている状態です。
口がポカンと開いていると舌が下がります。この状態を「低位舌」と言います。
ではこの低位舌になるとどうなるのでしょうか。
舌というのはいろいろな骨と付いています。舌が下がると舌が付いている舌骨という骨の位置が変わり、周りの筋肉のバランスが崩れます。
具体的には、舌の圧力が上顎に伝わらないので上顎が狭くなり歯がうまく並ばなくなりますし顎の位置が変わります。そして舌の根元(舌根)が下がって気道を狭くして鼻で息がしにくくなり口を閉じていることがどんどんできなくなります。さらにはいびきをかくようになるし睡眠も浅くなります。
あともうひとつ!低位舌で下の前歯を舌の先で押すようになってしまうと下顎がどんどん前方に成長してしまい「下顎前突」いわゆる受け口になってしまいます。まさに悪循環ですね。
しっかりトレーニングをして舌が正しい位置にあるとどうなるか
歯並びが安定します。矯正治療の後も安定し顎が正しく成長しますし、顎の位置が安定します。そして気道が広くなり呼吸が楽になります。となればいびきもかかなくなりますし良い睡眠もとることができます。良いことばかりです!
次回に噛む力、顎の正しい位置と発育、良い姿勢についてお伝えします。
竹内歯科医院では子どもたちの幸せな未来のため、そしてみなさまの健康のためにこのような情報をどんどん発信していきます!